モータ駆動用IC
(MOSFET内蔵)
損失計算ツール

はじめに

  1. 本ツールは、正弦波駆動3相変調方式において、 MOSFETの損失と推定ジャンクション温度を計算するためのものです。
  2. 本ツールを使用する前に、 データシートを必ず確認してください。
  3. 素子特性のパラメータは、 TJ = 125 ℃におけるTyp.値が設定されています。
  4. 本ツールの計算結果はあくまで参考値であり、 保証値ではありません。
  5. 本ツールは、すべてのブラウザにおける動作を保証するものではありません。

使用方法

  1. [ 製品選択 ] 欄のドロップダウンリストから、 製品を選択します。
  2. − 製品を選択すると、選択した製品の上限値、下限値が [ モータドライバ仕様 ] 欄に表示されます。
    − 製品を変更すると、表示されている上限値、下限値も変更されます。
  3. [ モータドライバ仕様 ] 欄のスライダを移動し、 各テキストボックスの数値を設定します。
  4. − スライダを移動すると、テキストボックスに数値が入力されます。
    − テキストボックス内をクリックまたはタップ(以下 ”クリック” )すると、数値を直接入力できます。
    − キーボードを使用する場合、スライダのつまみをクリックすると、キーボードの方向キー(左右)でもスライダを移動できるようになります。
    − [ モータピーク電流 ]、[ ケース温度 ] には上限値以上の数値も入力できます。
    − 変調率とモータ力率については、「変調率とモータ力率」を参照してください。
  5. [ 計算 ] ボタンをクリックして計算します。
  6. − 計算結果を出力した後に計算条件を変更した場合は、[ 計算 ] ボタンを再度クリックし、再計算してください。
    − [ 計算 ] ボタンをクリックしてエラーになる場合は、「エラーについて」を参照してください。

リセットボタン

  1. [ モータドライバ仕様 ] 欄の入力値をすべてクリアします。
  2. [ モータドライバ仕様 ] 欄のスライダのつまみの位置をリセットします。
  3. [ 製品選択 ] 欄のドロップダウンリストはそのままです。
  4. [ 計算結果 ] 欄の値はそのままです。

エラーについて

  1. エラーメッセージが表示される
  2. − [ 製品選択 ] 欄で製品が選択されていない
    − 選択した製品の絶対最大定格の範囲外の数値が入力されている
    [ モータピーク電流 ]、[ ケース温度 ] の入力値が設定範囲を超えている場合でも、エラーメッセージの [ OK ] または [ 閉じる ] をクリックすると計算結果が表示されます。
    [ モータピーク電流 ]、[ ケース温度 ] 以外の入力値が設定範囲を超えている場合、エラーメッセージの [ OK ] または [ 閉じる ] をクリックしても計算されません。
  3. " NaN " が [ 計算結果 ] 欄に表示される
  4. − [ モータドライバ仕様 ] 欄に空欄がある
    − 半角数字、半角ピリオド( . )、半角ハイフン( - )以外が入力されている
    − 半角ピリオド( . )、半角ハイフン( - )の入力位置が正しくない
    エラーになる入力例:「 .3.4 」、「 .2. 」、「 0.6. 」、「 20- 」

変調率とモータ力率

正弦波駆動3相変調方式の1相あたりの制御方法の概念図を以下に示します。 コントローラーは、三角波キャリア信号と正弦波信号を比較し、本製品に入力するPWM信号を制御しています。 [ モータドライバ仕様 ] 欄の [ 変調率 ] と [ モータ力率 ] は、 以下の概念図と式を参照してください。



*モータ力率cosθは、モータの出力が大きいほど高くなり、 定格出力時は0.7 ~ 1 です。



計算条件

■ 製品選択

■ モータドライバ仕様

*モータドライバ仕様を入力する前に、 製品を必ず選択してください。

0 ***
0.1 1.0
0.1 1.0
*** ***
0 ***
***
*** ***
***

■ 計算結果

MOSFET 定常オン損失:

---

W

MOSFET スイッチング損失:

---

W

トータル損失:

---

W

推定ジャンクション温度:

---

[ 推定ジャンクション温度 ] が、絶対最大定格150℃を超えています。 [ ケース温度 ] の設定温度が高すぎるか、損失が大きすぎます。 使用条件の見直しが必要です。

DT0050:モータ駆動用IC(MOSFET内蔵)損失計算ツール Rev.2.4.0